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林田からそう言われていたのでと、ケージ代わりの籐のバスケットへ入れて連れて来た久蔵だったものの。街路沿いのカフェがペット同伴OKの店だったり、ペット用品の大きな店も入っている施設なせいか、リードでつないだだけのプードルやらダックスくんやら、腕に抱えて闊歩しているお客層もあって。
“まあ、猫はなかなか大人しくしてないから。”
リード自体も嫌がるだろしで、わんこと同じ扱いは難しく。それで連れてる人も少ないんだろうなと、辺りを見回しての感慨をその胸中にて洩らしたは。ソフトボールくらいという小っちゃな仔猫を、淡い色合いのスカジャンの懐ろに抱いた、金髪碧眼で色白という、めっきりと欧風仕様の風貌をしたお兄さん。ご本人の美麗なお姿だけでも、十分に人の眸集める素養にあふれておいでなその上、小さなお口をぱかりと開いては“にいぃ、みいぃ”と愛らしい声をしきりと紡ぐ、そりゃあ愛らしい赤ちゃん猫を連れてるものだから。妙齢のご婦人は元より、祭日とあって昼から遊びに来ていたお子様たちまでもが、猫だ可愛いとの羨望の視線を向けて来るのだが。
“…猫に話しかけてる電波な人だとか、思われてないかなぁ。////////”
何しろ、自分には小さな坊やに見える久蔵なので。小さな重みや温もりは勿論のこと、楓のような小さなお手々でもって、こちらの内着のセーターへきゅうと掴まっている、その手の非力なことさえも。身もだえしたいくらいの愛しい要素に他ならず。大きな瞳があちこち見回し、何かを見やっちゃあ“にあ”と声を上げるのへ、あれはそれはといちいち説明がてら話しかけてやっているものの。それって、傍から見れば…猫を相手のことなんだよなと、ふっと我に返っては“たははvv”と赤面してしまうのの繰り返し。ほんの数刻ほど前までは、上階の大型書店の奥向きにて、サイン会というお仕事中の島田先生を眺めていた彼だったのだが。その勘兵衛ご当人から、
『退屈だろう。久蔵を連れて体を伸ばして来なさい。』
林田くんもいることだしと、そんな風に気を遣われてしまった七郎次であり。DVDやCD、ゲームソフトまで置いている大型店舗だったせいだろか、サイン目当ての行列はなかなか途切れなかったけれど。そこは、執筆活動しかこなしていないような、大人しやかな壮年殿ではない島田先生。長時間の座りっ放しは元より、何十人もが相手の握手にだって、音を上げることなくのにこやかに応じ続けていらっしゃり。そんな彼がむしろ案じたのが、窮屈な籠に入れられたまんまな仔猫の様子。傍らには七郎次もいるとは言え、どうしても勘兵衛の方へばかり注意が向くため、ぽつねんと放り出されているも同然で。それへの相手をしてやれとのお言葉に、あい判りましたと従って、館内散歩へと繰り出した一人と一匹だったのだけれど。
「…あ、ここだ。」
カフェテリアでコーヒーでも飲んで来ようかと、一階まで降りて来たエレベーターの。丁度ド真ん前になっていたのが、甘い香りが外へまであふれてる、特設チョコレート売り場の会場らしく。バーゲンよろしくの押すな押すなというよな、騒然とした空気こそないものの、
“やっぱり華やぎが違うよね。”
それが義理であれ本命であれ、好意ある人への贈り物を選ぶ女性らばかりであるせいだろう。ショーウィンドウを覗き込み、笑いさざめき、頬を染めてる姿が、そこここに見受けられる場内の情景には。何とも言えない、可愛らしいオーラがふんだんにまぶされているようで。
「みぃあ?」
「ああ、久蔵は入れないからね。」
これほどきっちりと“食べるものしか置いてません”な売り場へは、さすがに連れて入るのも考えものだし。それ以上に…店員や周囲の目から“逆チョコ”ですかとの注目を浴びるのも何とはなく鬱陶しい。
“…逆チョコねぇ。”
俺の場合はどうなるんだろと、ふと思う。お菓子や甘い物好きの女性へと、会話作りもかねて、こっちからのプレゼント? そんなんじゃあないものなと、むしろ“女の子からでも、勇気を出して告白を!”という、日本の聖バレンタイン・デー習慣の始まりの主旨の方が、今の自分には合っているのかもしれないな なんてこと。ぼんやりと思っていたならば、
「シチさん。何かお目当てのチョコがお在りですか?」
「えっ?!」
不意に間近での声が立ち、はっとして我に返った七郎次。そんな彼へとにこにこ笑顔を向けていたのが、書店に詰めてたはずの林田であり、
「え? あの、ウチの先生は?」
「快調にサインと握手中ですよ。私は、差し入れを何か買いましょうと降りて来たんです。」
書店の人に任せてありますから、少しくらいは大丈夫。それに、そろそろお開きですしと、にこにこ笑顔は崩さぬ彼だが、
“会場から離れてまだ30分と経ってないのに。”
七郎次が勘兵衛様を案じたのはともかく、サインに握手にと勤しんでおいでだった勘兵衛の方もまた。何とはなくの素振りの中で、久蔵を連れた七郎次が去ってった方をばかり、ちらちらと意識しているものだから。気もそぞろになっての間違えて、ジョルジュ島田なんてなサインされても何ですし…と。むしろ七郎次の様子見に来たようなものだったのは、誰にも内緒の、でも真相。無論のこと、七郎次にもそんな話は告げもせで、
「実は、ここの催し会場でしか買えないって限定のチョコケーキを、
編集部のお姉さんたちから頼まれてもおりましてね。」
予約してあるので受け取るだけだそうなので、それでと伸して来たわけで…と。後ろ頭をかしかしと掻いて見せ、
「女の人は本当に甘いものがお好きですよね。」
「そうですねぇ。」
勿論のこと、男性にだって甘いものが好きな人はおりましょうから、そうやって限定しちゃあいけないのでしょうけれど。小さな粒を1つずつ、カラフルな銀紙にくるんだの、幾つも詰め合わせたアソートチョコなんてもの、
「私、童話の絵本でしか見たことなかったんですよ?」
「あ、私もです。」
王様やお姫様への夢のような贅沢を描いた場面のイラストや何かで見て、キラキラしているのが宝石箱みたいだなんて。そうそう…と、似たような年頃の青年二人が妙な話で相槌を打っていたのだが、
「みゅう〜〜〜vv」
これも前の段にて挙げたのだけれど。チョコレートというものは、カカオマスの油脂やら乳精やらを固めた代物。よって、犬や猫にはなかなかに魅惑的な匂いをしてもおり。
「…え? あ! こらっ、久蔵っ!」
リードの端をちゃんと握ってはいたのだが、思い切りよく飛び降りた仔猫の首を、絞めてしまったらどうしよかと。一瞬怯んだその隙を突かれてしまい、とんっと軽やかに足元へ飛び降りた久蔵。くんっとお鼻を宙へと立てて見せ、それからちらりと背後を伺ったのは、七郎次の様子を盗み見たものなのか。不意なことだっただけに、どこか呆然としていたお顔には、まだ“怒ってます”というよな尖りは乗ってなかったものだから、
「にぁんvv」
鬼ごっこだよとでも言いたいか、口角引き上げ、にまっと笑ったところは、なかなかにやんちゃな表情でもあったれど。
「待てっ、そっちはダメだってっ!」
そんなして怒鳴ったが、意味まではまだ判るまい。にゃにゃあっとの小走りも素早いまんま、キャラメル色の小さな毛糸玉さんは、あっと言う間に催し会場の中へと駆け込んでしまったから、さあ大変。
「あ…えと。」
「シチさんっ、追いましょうっ!」
度肝を抜かれているらしい、正気に戻れぬ美丈夫へ。土壇場には強いところが、さすがは腕利きの編集員である林田くん。一刻を争いますよと背中をどやし、でないと…、
「でないと、あんな小さい子がハイヒールに踏まれてもいんですかっ。」
「…っ!!」
一番痛かろところを突々いてやって、呆然自失状態だった七郎次を あっと言う間に再起動させてしまう手際も素晴らしい。
「足元に注意して見て回りましょう。」
「ええ。」
そうだった、こういうときに便利なんだ、自分には子供に見える久蔵だってこと。それまでもを思い出し、チョコ売り場の雑踏の中へと飛び込んだ二人。まずはと左右に別れての、足元ばかり見ていてのつい、擦れ違うたび肩がまともに当たり合う人々へ、すいませんすいませんとやや機械的に詫びながら、それでも比較的視線を上げての見回すと。コートの濃色が多い中、大人の腰あたりの高さにふわふわと躍って進んでく、金の綿毛頭が見えたので、
「久蔵っ!」
お待ちなさいと追っかければ、にゃあ見つかったと向こうも慌てる。所によっては空いてもいるが、ほとんどぎっちり埋まってるに近い通路のあちこち。泳ぐようには大仰ながらも、瀬を分けて進むアユもかくのごとしと。隙間をこじ開け、必死で駆ければ。向こうも妙に必死になって見せ、ついにはお店のショーケースの上へなど駆け上がり、軒づたいならぬショーケース伝いに移動するよな、性(たち)の悪さを見せ始めたもんだから。
「きゃっ。」
「何なに、今の。」
あああ、それだけはやめてと注意されてた、大騒ぎになりそうな気配じゃあありませんか。
「待て待て、大人しく捕まらないかっ。」
何にもないならさしたる距離じゃあないものを、その狭間にぎっちりと詰まった、お客という名の人垣が恨めしい七郎次ではあったれど。今の今、こうして存在するもの、どうにもしようがあるじゃなし。どいて退いてと掻き分けるしかないまま前進を続けておれば、会場の奥向きまでへといつの間にやら到達しており。
「にゃおっ!」
行く手に待ち受けるは、こたびの催しの中でも一、二を争う有名店の出張ブース。シンプルにしてオーソドックスな小粒のアソートチョコを、小じゃれた装丁の小箱に並べ。風格さえ感じさせるよな逸品として、ショーケースへ並べておいでの人気のお店で。せっかくの甘いチョコの匂いをお邪魔する、けしょ品のによいがイヤイヤと。柔らかそうなお鼻の先を、小さなお手々の甲にてくしゅくしゅ擦り。最後の跳躍、此処までおいでと、ぴょ〜いっと飛んで見せたところが、
“………え?”
急に身を起こしたおねいさんがいて、着地地点が塞がれる。立ちはだかった壁のよな、ダウン着た背中にぼよんとぶつかり、そのまま真下へ落っこちて、
―― ばすんっ、と。
何かを突き破っての、でもまだどすんとまでは落っこちてなくて。咄嗟に延ばした手の爪が引っかけたものへ、必死で体重任せての、落ちまいぞとぶら下がっておれば、
「…猫だ。」
「猫ですね。」
「………。」
最後の一人が何か言いたそうに眉を寄せ。そこへとやっと駆けつけた七郎次、ちょっとばかり人が退いての遠巻きな輪になってたところへ駆け寄ると、
「す、すいませんっ!」
その子が何か破きでもしたのでしょうか、ああいえ、それより怪我です怪我っ。どこか引っ掻かれはしませんでしたか? 小さい子ですが爪は鋭いので、案外と深い傷になりますよ、と。片腕でひょ〜いっと久蔵を回収しがてら、落ちて来たのをその手で受け止めた格好になってた高校生へ、大丈夫かしっかりせよとのお声をかけてた七郎次だったが。
「…って、あれれぇ?」
そんな矢継ぎ早な問いかけが、ふっと止んだその訳は多分。いつぞやには勘兵衛の方が遭遇した折と、ほとんどそっくりの似たような感慨に、その胸を襲われてしまったから。
“なんで…こうまで久蔵にそっくりなんだろ、この子。”
◇◇◇
もうもうやんちゃにも程があるぞと小さな家人を叱りつつ、通って来た道筋のあちらこちらへと謝って回り。ショーケースに駆け登りまでしたお店では、お詫びなんてものじゃあありませんがと断った上で、一番大きい詰め合わせを買わせていただき。いや別に、商品に触れた訳じゃあなし、あっと言う間のこと、被害も出ちゃあいないのだから構いませんよと、どのお店の責任者の方も穏便に済ませて下さったのは、
“それぞれのマスターのお人柄も勿論あろうが…。”
“女性客の大半が、シチさんの肩を持ちそうな空気だったからでもあろうよな。”
ちょっぴり乾いた笑い方してしまったのが、林田くんと矢口くん。矢口くんの方は、兵庫さんを半ば引きずるようにしての連れ立って“先に帰るから”と気を利かせ、そして、
「…いやホントに、奇遇ですよね。」
もしかしてこの猫は“キュウゾウ”というのではないかと。久蔵が問うたので、その風貌へついつい見とれていた七郎次が慌てて頷けば、
『先だって、ウチの近所で一度逢っている。』
そんなことを言い出した、高校生の久蔵くん。シマ…あ、いやその。背が高くて、顎の下へと髭をたくわえた、なかなかに頑丈そうな壮年とはぐれての、迷子になっていたらしくてと。語られた詳細には、七郎次にも覚えがあって。
“あれってホントの話だったのか…。/////////”
我らには坊やに見えてる久蔵が、高校生くらいになったらこう育つのではというよな風貌の男の子。迷子になった先でそんな少年に保護されて居たのだと、勘兵衛が言ったおりには誤魔化しだと決めつけて、一切取り合わなかったのだけれど。ふわっふわの綿毛のような金の髪に、赤い双眸はきりりと冴えての凛々しいばかりで。色白で透徹な、夢見るようなという描写のふさわしい端正な面立ちが。どうしてだろか、お初にお目にかかったはずの七郎次を、やたらと 嬉し含羞ませてしょうがない。だって、
“そうかぁ。先ではこーんな美少年になるんだ、久蔵は。”
これこれ、お母さん。(苦笑) 連れの二人が何故だか彼を置いてったので、よかったなら一緒にお茶しませんかと、街路へテーブルを並べたオープンカフェへまで、お誘いしての会話となった3人と1匹。さほどにごっつい体格じゃあない、むしろ、も少し肉がついた方がいいんじゃあと思わせるほどの痩躯ではあるが、頼りなさは微塵もなくて。その態度や趣きには、ちゃんとした作法や礼儀を心得た上でのそれだろう、この年頃には早すぎるほどの威容の気配まで感じさせる、風格や落ち着きが感じられ。間違いなくの年下だのに、ともすりゃこっちが頼もしさまで感じてしまうほど。こ〜んなまでいいトコずくめの好青年だ、ついついうっとりしちゃった七郎次だったのも無理はないかも知れないが、肝心な…当の仔猫の久蔵くんはと言えば、
「みゅうvv」
「…あーあー。お顔がカステラだらけになっちゃって。」
このカフェ自慢のペット用のスィーツとやらを注文したところ、人が食べるものとあんまり差のないかわいいケーキが運ばれて来て。ご本人も満足してのお顔を突っ込んで食べてたものだから、口の周りや鼻の上、カステラや生クリームをまぶされた、季節外れのサンタさんが出現した次第。自分のお膝の上にての、とんでもない食べっぷりへと、呆れながらも愛しいという、優しい眸をやる七郎次の様子へ、
「………。」
何か言いたげなお顔を見せた、高校生のほうの久蔵くんだったのだけれど。
「ほらほら、じっとして。」
お絞りでおチビさんのお顔を拭う七郎次の手際を見ていて、おやと何かに気づいたらしく。それからは、何かしら納得がいったのか、すいと落ち着いてしまった模様で。カフェオレを飲み切るとそのまんま、席から立っての会釈をし、それでは御馳走様でしたとの、辞意の態度を見せてしまう。ああもうちょっと、一緒に居てほしいと思ったものの、迷惑かけただけの関わりで、そんな我儘は押し付けられぬ。そんな残念そうなお顔になったのが、寡黙そうな少年にはちゃんと伝わったらしくって。
「縁はあるようだから。」
腕を延べての、手を開き。彼が抱えた仔猫の頭をもしゃもしゃと撫でた久蔵くんは、
「………暖かそうなチョッキだな。」
そんな一言だけ残し、それではと駅のほうへと去ってゆき。ああ何て動作のきれいな子だったものか、あれは何か武道とかやってますねと林田くんが話を振ったが、
「………。」
「シチさん?」
どうしましたかと、再度の声掛けでやっと。我に返った七郎次。あああ、ごめんなさい、ちょこっと考え事をしてしまって。慌てて取り繕ったけれど。胸の内では強いドキドキが止まらないまま。だって今日の久蔵は、一応の寒さよけにとケープを羽織っちゃあいるものの、今時の子がそれを指して“チョッキ”とは言わないだろう。お顔を擦ってたところだったので、その下に着ているあの赤いボレロが覗いてて。だがこれは、自分と勘兵衛にしか見えてはいない“冬毛”の視覚変換されたもの。仔猫の彼の姿では、そんなものはどこにも見えないはずが、
――― それが、あの子には、見えたということか?
うあ、どうしよう。やぱり連絡先とか訊いときゃよかったかな。でもでも、強引に関わらせても迷惑なだけかもしんないし。第一、彼にしてみりゃ“坊やに見えますが、何か?”って程度の感慨なのかもしれないのかも? でもじゃあ、なんで。俺にはこうと気づけるようにってしか思えない、そんなことをわざわざ言ったのかな。
「にあ?」
何だか様子がおかしいお兄さんへ、よいちょと立っちしてのお顔を見上げた仔猫の久蔵。ああごめんごめんと、ふわふかな髪、指を差し入れ梳いてやったが、
「シチさんて、久蔵くんのお髭も容赦なく拭っちゃいますよね。」
「え?」
いえね。日頃から、怖々とじゃあない方向でではありますが、物凄く気を遣って可愛がっているのに。猫には大切なアンテナのお髭、容赦なく擦ってのわしわしとぐいぐいと、力入れて拭いてやってたもんだから。林田くんの言いようは、これといった含みも無さげな、至って端としたそれだったのだけれども。
「…………………………あ。(そうか、それで?)」
同じころ、チョコ売り場のお外では、
「さっきの人って久蔵のお兄さんですよね。」
「う〜ん、似てはいたけれど。だったらあんな口利きはすまいよ。」
うら若き二人連れが、やはり小首を傾げており。そして、同じ頃合いの某書店では、
「………っ。」
「お。」
随分と閑散として来たサイン会の会場にて、時間差で微妙な再会を果たしてた、こっちと向こうのお二人が居たりしたのである。
〜どさくさ・どっとはらい〜 09.02.12.〜02.13.
*自分で書いといて言うのもなんですが、
実はあんまりドッキングはさせたくない向こうとこちらでございまし。(笑)
時間軸が同じなもんだから可能なシチュエーションではありますが、
名前や姿が同じな人は出てるは、猫キュウがどう見えるかの線引きとか、
色々とややこしいじゃないですか。
だったら書くな…とか言われそうですが、
島田さんチの久蔵くんが、
奇妙な体験したことを、間違ってもトラウマにしないようにと、
そうと思っての企みでもあったので。
あんたにだけそう見えてた訳じゃあないんだよと、
そんな要素が書けて、今は満足しとりますvv
めるふぉvv **


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